市場課題|データの共有と保護の両立

企業間のデータ共有が進みにくい
企業や医療機関のあいだでは、データの共有が進みにくい状況です。持ち寄れば分析の精度は上がりますが、個人情報保護法などの規制と、渡した生データの管理を確かめられない点が壁になります。その結果、手元のデータだけで分析を続けることになり、業界全体の知見は限定的です。
利用する瞬間だけ平文に戻る
暗号化したデータも、計算の瞬間には平文へ戻す必要があり、暗号化が効いているのは保存時と通信時に限られます。この利用中のデータ(Data in Use)は、サーバーの管理者やクラウド事業者から読み取られる恐れがあります。そのため企業は、機密性の高いデータほどクラウドや生成AIに預けにくく、活用の範囲はせまいままです。
他にも、社外へ出せないデータを扱う基盤の運用コスト、部門ごとの台帳を突き合わせる手間、生成AIへ機密情報を入力する運用上のリスク、といった課題があるといわれています。
- Data in Use保存中でも通信中でもなく、計算処理に使われている最中のデータを指す。この状態では暗号を解いた平文がメモリ上に置かれるため、従来は保護が最も難しい領域とされてきた。


