市場課題|排水に残る油脂の処理

油の使用増で排水処理が高負荷
食品工場や油脂工場の排水には油脂が多く含まれ、処理設備の負担が大きくなります。前処理の加圧浮上分離装置(気泡で油脂を浮かせ回収する装置)は油脂を分離するだけで、回収分は産業廃棄物です。食用油や工業油の使用量は増え、処分費と清掃の手間はさらに膨らむと見込まれます。
微生物処理は性能が安定しにくい
油脂を微生物に分解させる方法は以前からありますが、現場で性能が安定しにくいのが課題です。油脂は水に溶けにくく、水と油の境目でしか分解が進みません。排水の温度やpH(水の酸性・アルカリ性の度合い)が適した範囲から外れると、菌の活性は落ちます。分解が進まなければ処理水に油脂が残り、放流の基準を満たし難くなります。
他にも、グリーストラップ(排水から油脂を分離する槽)の油脂の掻き出しに人手が要ります。配管や設備の油脂の汚れ、油脂由来の悪臭への対応、といった課題があるといわれています。
- 加圧浮上分離装置排水に微細な気泡を送り、油脂や浮遊物を泡に付着させて水面へ浮かせ、かき取って回収する装置。食品工場の排水処理では前処理として広く使われる。


