市場課題|有用株と成分の選別が困難

有用株の特定に時間がかかる
乳酸菌を活用した製品開発の課題は、目的に合う株の特定に長期間を要することです。乳酸菌は同一菌種であっても、腸内環境や免疫への働きが株ごとに異なります。そのため一株ずつ培養して作用を検証する工程が不可欠となり、製品化までの期間が長期化します。
微量成分の分離が難しい
乳酸菌が分泌する微量成分の分離も技術的な障壁です。とくに乳酸菌エクソソームのような膜小胞は直径が極めて小さく、培養液(菌を育てる液体)に含まれる他の成分と大きさが近くなります。純度が低いまま原料化すると、作用の由来が小胞と混入物のどちらにあるのか判別しにくく、品質の均一化も困難です。
他にも、作用を裏付ける試験データの整備、品質を維持した量産の難しさ、原料の安全性を評価する工程の長さ、株数に比例して増加する保管の負担、といった課題があるといわれています。
- 乳酸菌糖を分解して乳酸を生成する微生物の総称。腸内環境や免疫との関わりが研究され、同じ種類でも株ごとに作用が大きく異なる。
- 乳酸菌ライブラリ性質の異なる乳酸菌の株を集めて保存した集団を指す。規模が大きいほど、目的の作用に合う株を選び出しやすくなる。


