市場課題|点検対象の増加と計測の制約

点検すべきインフラが急増
点検の対象となる社会インフラは、今後10年で大きく増加します。国土交通省の白書によると、建設後50年以上が経過する施設は、2033年3月に道路橋で約63%、トンネルで約42%へ達する見込みです。一方、点検や測量の担い手は高齢化と若手の減少で細っているため、人手による確認は増加に追いつきにくくなります。
計測は専用車両と夜間に依存
現場を3次元で記録する作業には、専用の車両と限られた作業時間という制約が伴います。従来の計測は、レーザーとカメラを積んだ車両によるモービルマッピングシステム(MMS)が基本で、車両の手配と扱える人材が欠かせません。鉄道では線路内の点群の取得を夜間に行うため、計測の機会は限定的です。
負担は計測の現場だけに留まりません。他にも、取得後に点を人手で分類する手間、大容量データを扱える技術者の不足、現場ごとの機材費用、といった課題があるといわれています。
- 点群レーザー計測で得た多数の点の集まり。点の一つひとつが三次元の座標を持ち、面や線ではなく点の集合として形を記録するため、構造物の凹凸や寸法を後から測れる。


