市場課題|過酷な環境ではシリコンが力を出しにくい

放熱|熱がこもると性能が落ちる
現代の電子機器の多くはシリコン半導体で作られていますが、シリコンは温度が上がると性能が落ちやすい素材です。大きな電力を扱う用途では、熱を逃がす冷却装置が欠かせません。冷却部品が大きくなると機器全体も重くなり、小型化や省エネを進める壁になってきました。
耐久性|放射線や高い電圧で壊れやすい
シリコンは放射線や高い電圧に弱い素材で、素子が壊れて誤作動する恐れがあります。とくに原発の廃炉現場・宇宙・高い周波数帯を使う通信で負荷が大きくなります。従来のシリコンでは遮蔽や冷却の装置が過大になりがちで、過酷な環境でも動き続ける素材が求められてきました。
他にも、材料・素子・機器を別々の会社が担う分業の遅れがあります。電力のロスや冷却部品の大きさ、信号の乱れといった課題が積み重なってきました。
- パワー半導体電力を制御したり変換したりするための半導体。電気自動車・産業機器・電力インフラなどで、大きな電力を効率よく扱うために使われる。
- 絶縁破壊電気を通さないはずの材料に強い電圧がかかったとき、電流が突き抜けて素子が壊れる現象。耐えられる電圧が高いほど、小型で大きな電力を扱える。


