市場課題|白金依存が装置のコストを押し上げる

白金頼みで電極コストが高い
燃料電池や水電解装置の電極コストが高いのは、酸素還元反応を進める触媒に白金を使うためです。白金は反応を効率よく進める性質を持ちますが、希少な貴金属であるため価格が高く、装置全体のコストに占める割合が大きくなります。確立された手法である一方、代替できる材料の少なさが装置の普及を妨げる大きな課題となっています。
産出国偏在で調達リスクが増す
白金やイリジウムのようなレアメタルの供給は、産出国の偏在という制約を抱えています。特定の国・地域に埋蔵が集中しているため、需給や価格の変動が装置メーカーの調達計画に及びやすくなります。一方で燃料電池や水電解装置の普及拡大も求められており、レアメタルに頼らない電極材料の確保が業界共通の課題です。
他にも、レアメタルの採掘に伴う環境負荷、価格変動による量産計画の不確実性、代替触媒に求められる耐久性の確保、といった課題があるといわれています。
- 酸素還元反応酸素分子が電子を受け取って水になる反応を指す。燃料電池では発電の、金属空気電池では放電の主要な反応にあたる。


