市場課題|脱炭素電源と核融合の実証

脱炭素電源は天候で出力が変動
電力の脱炭素化を担う主力は太陽光と風力ですが、発電量は天候と時間帯で変わります。需要が高まる時間帯に発電量が下がると、その不足を補う主力はいまも火力発電です。出力を調整できる脱炭素電源が増えなければ、電源構成の脱炭素化は進みにくくなります。
照射間隔が長く連続運転が難しい
レーザー核融合で発電するには反応を続けさせる必要がありますが、照射の間隔が長く、連続運転を確かめにくい状況が続いています。従来の大型レーザーは1時間に1発の照射が中心で、発電に求められるのは毎秒10回(0.1秒に1発)の照射です。この差が縮まらないかぎり、実験室で得た成果を発電所の運転へつなげにくくなります。
他にも、直径1ミリメートル前後の燃料ターゲットを大量に用意する難しさ、飛んでいる的へ焦点を合わせ続ける精度、反応で生じる熱を運転中に逃がす仕組み、といった課題があるといわれています。
- 核融合軽い原子核どうしが結びつき、より重い原子核に変わる反応。その際に大きなエネルギーを放出するため、燃料の量あたりの発生エネルギーが大きい次世代の発電方式として研究されている。


