市場課題|顕微鏡は大きく重く運びにくい

コスト|レンズを積むほど価格が上がる
細胞や微生物を観察する光学顕微鏡は、対象を拡大するため何枚ものレンズを並べます。そのぶん装置は大きく重く、価格も高くなりがちです。レンズが増えるほど部品の費用も調整の手間もかさみ、持ち運びや多数の装置を並べる自動化には向きません。
可搬性|大きく重いので現場や宇宙へ運びにくい
この大きさと重さは大きな壁になります。特に検査の現場や、打ち上げ費用が重さで決まる宇宙で課題になります。宇宙へ機材を運ぶ費用は、重さでほぼ決まるためです。
装置が重いほど、実験そのものが高くつきます。宇宙で生物実験をしようにも、重い顕微鏡はそのまま運べません。観察の質を保ったまま装置を小型化・軽量化する方法が、長く求められてきました。
他にも、精密なレンズ部品を並べる組み立て工程の手間があります。視野の外の対象を追う機械的な位置合わせも欠かせません。さらに、レンズが増えるほど光路のズレや調整の難しさも生じます。手間や難しさといった課題が積み重なってきました。
- 光学顕微鏡レンズで光を曲げて対象を拡大する、一般的な顕微鏡。高い倍率を出せるが、レンズを積むほど大型・高価になりやすい。
- ラボの自動化実験や検査を人手ではなく機械にまかせる取り組み。ラボオートメーションとも呼ばれ、装置が小さく軽いほど多数を並べやすくなる。


