市場課題|脳卒中後に残る手指の麻痺

片麻痺が残り日常動作が困難に
脳卒中は国内で患者数の多い病気で、発症後には体の片側が動かしにくくなる片麻痺(体の片側に生じる運動の麻痺)が残ることがあります。厚生労働省の令和5年患者調査によると、脳卒中を含む脳血管疾患の総患者数は188万4,000人です。このうち手指に麻痺が残った場合、食事や着替えといった日常の動作が難しくなります。
重度の麻痺は回復が長期化
発症から時間が経った重度の麻痺では、訓練を重ねても回復が長期化します。従来の運動療法は、患者が自分で手指をわずかでも動かせることを前提としており、動きの出ない段階では反復の回数が限られるためです。手を使う機会が減るほど、意思と実際の動きを結ぶ神経のつながりは弱まります。
他にも、退院後も訓練を続ける通院や送迎の負担、手指の回復の度合いを数値で確かめにくい評価の難しさ、訓練の時間を左右する療法士の人数、といった課題があるといわれています。
- 片麻痺脳卒中などで脳の片側が損傷したとき、その反対側の手足に運動の麻痺が生じる状態を指す。損傷を受けた脳の領域と、麻痺が現れる体の部位が左右で入れ替わる点に特徴がある。


