2026.05.25新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)

大林組がNEDO事業で世界初のTLP型ハイブリッド浮体式洋上風力の設計承認を取得(FrontJournal解説)

ニュース紹介

「大林組が世界初のTLP型ハイブリッド浮体式洋上風力発電施設の基本設計承認(AiP)を取得しました」

NEDOの事業において、大林組は世界初のTLP型ハイブリッド浮体式洋上風力発電施設の基本設計承認(AiP)を取得しました。浮体建造費の低コスト化や量産化体制の容易な構築が可能になります。

出典:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 2026年5月25日 プレスリリース
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101934.html

FrontJournalの解説

この研究分野について

この発表は浮体式洋上風力発電(海に浮かべた土台の上に風車を載せて発電する技術)の分野です。日本は遠浅の海が少なく、海底に固定する従来型では設置できる海域が限られます。そこで、水深の深い海でも設置できる「浮体式」が注目されますが、浮体(土台)の建造コストの高さが普及の壁でした。

①日本の洋上風力は2030年に約9200億円市場

日本は2030年までに洋上風力4ギガワットの導入を目標とし、2030年度の国内市場規模は約9200億円と試算されています。浮体式は適地の広い日本にとって有望ですが、低コスト化が実用化の鍵を握ります。

②鋼・コンクリート複合で建造費25%削減へ

大林組は鋼とコンクリートのハイブリッド構造のTLP型(緊張係留方式)浮体について、日本海事協会(ClassNK)から世界初の基本設計承認(AiP)を取得。浮体建造費の約25%削減と発電効率8%向上が期待され、量産化体制の構築にもつながります。

編集部からひとこと

浮体式洋上風力は、再生可能エネルギー拡大の切り札として世界が開発を競う領域です。コストの大半を占める浮体をコンクリート併用で安く量産する設計が世界初承認を得たことは、日本のサプライチェーン強化と低コスト化に向けた具体的な一歩といえます。社会実装への進展に注目しています。

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