2026.05.28│新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
NEDO事業で東大・理研ら10機関が医療事務を支援する日本語LLMを開発(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「医療現場の事務作業を支援する高性能な日本語LLMを開発しました」
NEDOが推進した事業において、連名機関10者は、医療機関のオンプレミス環境または医療機関が管理する国内クラウド環境などの患者情報を安全に管理できる環境で運用可能で、世界最先端の商用LLMに迫る性能を有する医療業務支援向け日本語LLMを開発しました。
出典:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 2026年5月28日 プレスリリース
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101936.html
FrontJournalの解説
この研究分野について
この発表は医療AI・自然言語処理(言葉を扱うAIを医療現場で活用する技術)の分野です。医療現場は書類作成などの事務作業に多くの時間を割かれています。AIで事務を支援できれば負担を軽減できますが、患者情報という極めて機微なデータを扱うため、安全に運用できる仕組みが不可欠です。
①医療×生成AIは急成長市場
医療AIの世界市場は今後10年で年率40%超の高成長が予測されています。一方で、患者情報の安全管理と国産・国内運用の重要性が高まっており、海外商用AIに依存しない国産LLMの開発は医療DXの基盤として意義があります。
②患者情報を国内で安全管理しつつ高性能
東大・理研・藤田医科大・九州大など10機関が連携し、オンプレミスや国内クラウドで運用でき、商用LLMに迫る高い性能の医療業務支援LLMを開発。検査コード変換・症例整理・退院サマリー作成・電子カルテ問い合わせなどの事務を自動化できます。
編集部からひとこと
医療現場の人手不足が深刻化する中、事務作業の自動化は医療従事者を本来の業務に集中させる効果が期待されます。患者情報の安全性を確保しながら国産で高性能なLLMを実現した点は、医療DXの現実的な前進といえます。実証から本格導入への進展に注目しています。