2026.06.03│新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
NEDO事業で大阪工業大学に「バイオものづくりセンター」開設、CO2循環型生産を加速(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「大阪工業大学に「バイオものづくりセンター」を開設しました」
NEDOの「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」では、「バイオものづくり」の各工程の研究開発を支援するための拠点の構築を進めています。このたび、大阪工業大学では、本事業の成果を活用し、90Lスケールまでの種々の培養設備に加え、生産物の分離精製設備を集約した研究開発拠点のための専用建屋を大宮キャンパスに新設し、2026年6月2日に「バイオものづくりセンター」として開所式を行いました。
出典:新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 2026年6月3日 プレスリリース
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101940.html
FrontJournalの解説
この研究分野について
この発表はバイオものづくり(微生物などの生物の力を使って材料や製品を生産する技術)の分野です。石油由来の製品を、微生物の発酵などで作り替えることができれば、CO2排出を抑えた循環型のものづくりが可能になります。研究開発から工業規模への橋渡し(スケールアップ)には専用設備が必要で、その拠点づくりが課題でした。
①バイオものづくりは2030年に数百兆円規模の期待
バイオものづくりの世界市場は2030年に200兆〜400兆円規模に達するとの試算もあり、医療・素材・エネルギー・食品へ応用が広がっています。日本もバイオエコノミー戦略で重点領域に位置づけており、研究開発拠点の整備はその実装を支える基盤です。
②培養から分離精製まで一貫支援する拠点
新設されたバイオものづくりセンターは、90Lスケールまでの培養設備と分離精製設備を集約し、微生物培養から製品化までを一貫して支援します。人材育成講座や、新規参入企業と専門機関の仲介機能も担い、日本のバイオプロセス開発を加速します。
編集部からひとこと
バイオものづくりは、CO2削減と新産業創出を同時に狙える領域として国際競争が激化しています。ラボの成果を社会実装につなげる「スケールアップの壁」を越えるための共用拠点は、国内のバイオエコノミー全体を底上げする意義があります。大学を核とした産学連携の進展に注目しています。