日本蓄電池とデジタルグリッド、仙台市の系統用蓄電施設「NC青葉区上愛子B蓄電所」を需給調整市場向けに運用開始
要約
日本蓄電池株式会社とデジタルグリッド株式会社は、宮城県仙台市に設置した系統用蓄電施設「NC青葉区上愛子B蓄電所」について、2026年6月30日から需給調整市場向けの運用を開始したと発表しました。定格出力・容量は1,959kW・8,146kWhで、蓄電池システムはTMEIC製、蓄電池セルはCATL製です。需給調整市場でのアグリゲーションはデジタルグリッドが担い、日本蓄電池はプロジェクト全体の開発・運用・現場管理を担当します。
発表のポイント
仙台市の系統用蓄電所が2026年6月30日から需給調整市場向けに稼働
「NC青葉区上愛子B蓄電所」は宮城県仙台市に設置された系統用蓄電施設で、2026年6月30日から需給調整市場向けの運用を開始しました。両社は、系統用蓄電池による需給調整事業のモデルケースとして位置づけると説明しています。
定格出力1,959kW・容量8,146kWh、機器はTMEICとCATLで構成
蓄電池システムの定格出力は1,959kW、容量は8,146kWhです。蓄電池システムはTMEIC製で、蓄電池セルはCATL製と公表されています。
日本蓄電池が開発・運用、デジタルグリッドがアグリゲーションを担う分担
日本蓄電池はプロジェクト全体の開発・運用・現場管理を担当し、デジタルグリッドは自社の「デジタルグリッドプラットフォーム」を活用したアグリゲーションと需給調整市場などへの参入支援を担います。今後、日本蓄電池は全国での系統用蓄電所展開を進め、JEPX(卸電力取引所)・需給調整市場・容量市場・防災エネルギー支援を連携させた地域エネルギーモデルの確立を目指すと述べています。
企業概要
日本蓄電池株式会社は、本社を東京都千代田区霞が関に置き、代表取締役社長は漆原秀一氏。系統用蓄電池施設の開発・運用を事業とします。デジタルグリッド株式会社は、本社を東京都港区赤坂に置き、代表取締役社長CEOは豊田祐介氏。電力・環境価値取引プラットフォーム「DGP」の運営や、分散型電源のアグリゲーションサービスを提供しています。
FrontJournalからひとこと
再生可能エネルギーの拡大に伴い、電力需給の変動を吸収する調整力の確保は国内の電力システムで大きな課題になっています。系統用蓄電池は発電と消費の時間差を埋める役割を担い、需給調整市場は2024年度から段階的に商品区分が拡充されてきました。今回の仙台市の案件は、開発・運用を担う事業者と、アグリゲーションを担うプラットフォーム事業者が役割を分担する形で稼働に至った点が特徴です。日本蓄電池は同社の他地域案件(福島県白河市、岩瀬郡、宮城県柴田郡)も相次いで運用開始を発表しており、複数拠点を横断する運用ノウハウの蓄積が今後の焦点になります。
