高槻市が人工衛星を活用した水道管漏水調査を市内全域で開始
要約
大阪府高槻市は、令和8年(2026年)7月から人工衛星を活用した水道管の漏水調査を初めて実施します。対象は市内全域に埋設されている水道管で、人工衛星から地表面にマイクロ波を照射し、地中にある水道水特有の反射波を検知する仕組みです。得られたデータを解析して漏水の可能性がある区域を抽出したうえで、抽出区域に対して音聴調査を行い、漏水箇所を特定して修繕工事を実施します。これまでの調査では把握しきれなかった漏水の発見につなげ、水道水の安定供給を図る狙いです。
発表のポイント
市内全域を対象に、令和8年7月から実施
実施主体は高槻市(水道部管路整備課)です。市内全域に埋設されている水道管を対象に、令和8年7月から人工衛星を活用した漏水調査を初めて実施します。従来の漏水調査では把握しきれなかった漏水の発見につなげることが導入目的です。
マイクロ波の反射波を解析して漏水区域を抽出
人工衛星から地表面にマイクロ波を照射し、地中にある水道水特有の反射波を検知します。得られたデータを解析することで、市内全域から漏水の可能性がある区域を抽出します。地上を掘り返さずに広範囲の水道管の状態を把握できる点が特徴です。
抽出区域は音聴調査と組み合わせて漏水箇所を特定
人工衛星データで抽出された漏水の可能性がある区域に対しては、地上で音聴調査などを行い、漏水箇所を特定したうえで必要な修繕工事を実施する二段構えの手順としています。水道部管路整備課の職員は「配水施設から送り出した水を無駄にせずに料金収入につなげ、市民への水道水の安定供給を図りたい」とコメントしています。
実施主体の概要
高槻市は大阪府北部に位置する中核市。市民への水道水の安定供給を担う水道事業を運営し、水道部管路整備課が漏水調査・修繕を担当しています。
FrontJournalからひとこと
水道管の老朽化と漏水は、全国の自治体で共通する課題です。従来は市街地を歩いて音聴機で調べる調査が中心でしたが、広い市域を短期間でカバーするのは容易ではありませんでした。人工衛星を用いたマイクロ波解析は、地中の水道水と地下水を区別できる点が特徴で、宇宙由来の観測データを地域インフラの維持管理に活かす取り組みとして注目されます。今後は、抽出精度や修繕件数といった実装後の運用データが、他自治体の導入判断の材料になりそうです。
