市場課題|化学産業の加熱が抱える負荷

燃料の燃焼が二酸化炭素を増やす
化学品の製造で高い温度を保つために燃やす大量の燃料が、二酸化炭素の排出につながっています。医薬品や樹脂、化粧品の原料で一般的なのは、溶媒に溶かして釜ごと加熱する製造法です。加熱に要する熱量は生産量に応じて増えるため、増産するほど排出量も積み上がります。
外部加熱は大型化で効率が低下
容器の外から熱を伝える外部加熱は、装置を大きくするほど中心まで熱が届きにくくなります。バーナーや蒸気で外壁を熱する方式は、伝わる熱量が伝熱面積と温度差で決まるためです。反応器(原料を反応させる容器)の容積を増やすと表面積の比は小さくなり、加熱に要する時間も延びやすくなります。
他にも、目的の物質以外まで加熱する熱の無駄や、反応時間が延びて生産量を増やしにくくなることがあります。燃焼設備を置くために必要な広い用地、燃料価格の変動を受けやすい製造コスト、といった課題があるといわれています。
- 外部加熱容器の外側から熱を与え、壁を通して中身へ伝える加熱方法である。バーナーや蒸気で外壁を熱する方式が代表例で、化学品の製造では長く標準的な手段として使われてきた。






