2026.06.20
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グローバル・ブレイン株式会社
ANA未来創造ファンド、再利用型宇宙輸送のDawn Aerospaceへ出資(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「再利用可能な宇宙輸送ネットワークの構築を目指すDAWN AEROSPACE LIMITEDへ出資」
グローバル・ブレイン株式会社が運営するANA未来創造ファンド(AH-GB未来創造投資事業有限責任組合)は、再利用可能な宇宙輸送ネットワークの構築を目指すニュージーランドのDAWN AEROSPACE LIMITED(Dawn Aerospace)へ出資したと発表しました。
Dawn Aerospaceは、環境負荷の低い衛星推進システムを商業化し、すでに50機を超える人工衛星で運用されています。2026年10月には、同社の推進系を採用する顧客4社の計21機がSpaceXの相乗り便で打ち上げられる予定です。さらに、軌道上で衛星に燃料を補給する『Loop』を開発中で2028年に実証を予定するほか、ロケットの性能と航空機の再利用性を組み合わせたスペースプレーン『Aurora』の開発も進め、すでに超音速飛行を達成しています。
出典:グローバル・ブレイン株式会社 2026年6月20日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000597.000047342.html
FrontJournalの解説
再利用可能な宇宙輸送とは
従来のロケットは1回の打ち上げで多くの機体を使い捨てにするため、宇宙へのアクセスは高コストでした。近年は、機体を繰り返し使う再利用技術によって打ち上げ費用を下げ、宇宙への輸送を航空機のように高頻度で行おうとする動きが世界的に広がっています。Dawn Aerospaceが目指すのは、こうした高頻度・低コストな宇宙アクセスと、宇宙空間で持続的に活動を支えるモビリティ基盤の構築です。
①Dawn Aerospaceの技術(AuroraとLoop)
Dawn Aerospaceは2017年設立、ニュージーランド・クライストチャーチに拠点を置くスタートアップです。無人のサブオービタル宇宙機「Mk-II Aurora」は、報道によれば2024年11月に初めて音速を突破しました。同社は空港から離着陸して同じ日に再飛行できる運用を目指しています。もう一つの柱が軌道上燃料補給システム「Loop」で、衛星に燃料を届ける再利用可能な宇宙機と燃料の補給拠点を組み合わせ、2028年に軌道上での実証を計画しています。同社は2026年6月に2,500万ドルのシリーズBを実施したことも公表しています。
②ANAが宇宙分野に出資する背景
今回出資したANA未来創造ファンドは、グローバル・ブレインが運用し、ANAホールディングスが出資者として参加する運用総額80億円のファンドです。次世代モビリティ(エアモビリティ、ドローン、宇宙など)やカーボンニュートラル関連などを投資対象としています。航空会社グループが再利用型の宇宙輸送に関心を寄せる背景には、航空と宇宙をつなぐ次世代の移動・物流への期待があるとみられます。
編集部からひとこと
再利用可能な宇宙輸送や軌道上での燃料補給は、宇宙をより身近で継続的に使えるインフラへと変えていく取り組みとして、世界各国で開発が活発になっています。衛星推進システムの商業実績を積み重ねてきたDawn Aerospaceが、スペースプレーンや燃料補給という新たな領域で実証をどこまで進められるか、そして日本の企業との連携がどのように広がっていくかが注目されます。