2026.06.24
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株式会社DigitalBlast
DigitalBlast、JAXA宇宙戦略基金「軌道上データセンター構築技術」に参画(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「JAXA宇宙戦略基金(第二期)「軌道上データセンター構築技術」に参画」
株式会社DigitalBlast(東京都千代田区、代表取締役CEO:堀口真吾)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金事業(探査等 第二期)において、株式会社SpaceBlastを代表機関として採択された技術開発テーマ「軌道上データセンター構築技術」に、連携機関として参画すると発表しました。
衛星の増加に伴い軌道上で生まれるデータ量は急増していますが、通信インフラや技術上の制約から十分に活用できていないのが現状です。本事業では、宇宙で生成されたデータを軌道上で処理する高信頼のエッジコンピューティング技術を開発し、地上の大規模AIと宇宙機に搭載した小規模AIを組み合わせることで、宇宙データを迅速に活用できる「宇宙版AIクラウド」の提供を目指します。
出典:株式会社DigitalBlast 2026年6月24日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000051518.html
FrontJournalの解説
軌道上データセンターとは
軌道上データセンターは、データを処理・保存する設備を宇宙空間(地球周回軌道など)に置く構想です。地上のデータセンターは膨大な電力と冷却、そして広い土地を必要としますが、宇宙では太陽光を安定して得やすいといった利点が指摘されています。衛星が生み出すデータを、地上に送らずその場で処理できれば、通信の負担を減らして活用を速められると期待されています。
①地上データセンターが抱える電力の課題
この構想の背景には、AIの普及によるデータ処理需要の急増があります。国際エネルギー機関(IEA)は、世界のデータセンターの電力消費が2030年に約950テラワット時へと、2025年からほぼ倍増する可能性を示しています。増え続ける電力と発熱をどう賄うかは各国共通の課題であり、その解決策の一つとして宇宙にデータセンターを置く構想への関心が高まっています。
②世界で進む開発と、残された課題
海外では、GPUを搭載した軌道上のAIデータセンターの実証機を打ち上げる計画や、月面にデータセンターを置く構想などが進んでいます。一方で、技術的な課題も残されています。宇宙は「冷たい」と思われがちですが、真空では空気による冷却(対流)が使えず、熱を電磁波として逃がす放射に頼らざるを得ないため、排熱の設計が大きな課題とされています。DigitalBlastらが取り組む高信頼のエッジコンピューティング技術は、こうした課題に向き合う研究開発の一環です。
編集部からひとこと
軌道上データセンターは、AI時代のデータ処理をどこで担うのかという問いに対する、新しい選択肢の一つです。排熱や通信など乗り越えるべき技術課題は多いものの、地上のインフラだけに頼らない発想として世界的に開発が進んでいます。国際宇宙ステーションでの実績を持つDigitalBlastが、JAXAの基金のもとで宇宙版のデータ処理基盤づくりにどう貢献していくか、今後の技術開発の進展が注目されます。