インフォステラの地上局プラットフォームがセーレンの小型衛星「FUSION-1」にグローバル地上局サービスを提供
要約
株式会社インフォステラは2026年7月7日、地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォーム「StellarStation」を通じて、セーレン株式会社の小型衛星ミッション「FUSION-1」に、SSC Spaceのグローバル地上局サービス「SSC Space Go」を提供すると発表しました。人工衛星は地上のアンテナ(地上局)と通信して初めてデータの送受信や運用ができますが、世界各地に地上局を自前で用意するのは容易ではありません。インフォステラのプラットフォームは、世界に展開するSSC Spaceの地上局ネットワークを統合し、衛星運用に必要な通信機会を柔軟に確保できるようにするものです。
発表のポイント
地上局を「仮想化」するクラウド「StellarStation」
StellarStationは、周回衛星向けに地上局ネットワークを仮想化して提供するクラウドプラットフォームです。地上セグメント(衛星と通信する地上側の設備)の構築の難しさを下げ、衛星運用に必要な無線局免許の取得や周波数の調整といった業務もサポートします。GSaaS(Ground Segment as a Service=地上設備をサービスとして提供する仕組み)と呼ばれます。
セーレンの小型衛星「FUSION-1」向けに通信機会を提供
今回、インフォステラのStellarStationを通じて、SSC Spaceの小型衛星向けグローバル地上局サービス「SSC Space Go」を利用し、セーレンの小型衛星ミッション「FUSION-1」の運用に必要な通信機会を提供します。衛星が地上とデータをやり取りできる時間(通信機会)を確保することが、ミッション遂行の前提になります。
世界規模の地上局ネットワークを日本企業が柔軟に活用
StellarStationが、世界規模に展開するSSC Spaceの地上局ネットワークを統合することで、日本企業が国内外の地上局を柔軟に利用できるようになります。衛星は地球を周回しながら移動するため、複数の地点に地上局があるほど通信できる機会が増えます。地上局を自前で持たなくても運用できる点が特徴です。
企業の概要
株式会社インフォステラ(代表取締役CEO:倉原直美)は、地上局ネットワークを仮想化するクラウドプラットフォーム「StellarStation」を提供する宇宙分野のスタートアップです。今回の取り組みには、SSC Space(日本法人Country Manager:金澤誠)と、小型衛星ミッションを進めるセーレン株式会社(代表取締役社長執行役員:山田英幸)が関わっています。
FrontJournalからひとこと
人工衛星は打ち上げて終わりではなく、地上と安定して通信できて初めて役割を果たします。地上局を世界各地に自前で持つのは負担が大きいため、複数の地上局をクラウド経由でまとめて使えるサービスは、衛星を運用する企業のハードルを下げます。異業種であるセーレンが小型衛星ミッションを進める点も、宇宙利用の裾野が広がっていることを示しています。今後は、実際の運用でどれだけ安定した通信機会が確保できるかが、サービスの評価につながりそうです。
