市場課題|モータとトランスの損失とケイ素鋼の限界

損失の半分超がモータとトランス
国内の電力損失全体の半分以上は、モータとトランスに起因するとされています。これらは、電気を動力や別の電圧へ変える機器です。鉄心を繰り返し磁化するとき、熱として失われる電力(鉄損)が無駄になります。
ケイ素鋼の損失改善は飽和状態
ケイ素鋼は、損失特性の改善が飽和状態とされます。モータやトランスの鉄心には、鉄にケイ素を加えたケイ素鋼が広く使われています。鉄損をさらに下げるには、新しい材料の登場が望まれる状況です。
他にも、大型の機器に使える幅の広い薄帯を作る難しさ、大型の熱処理炉で最適な条件を決める難しさ、熱処理で材料がもろくなる脆化(ぜいか)を定量的に評価する難しさ、といった課題があるといわれています。
- 鉄損磁性材料を交流の磁界で繰り返し磁化したとき、材料の内部で熱として失われる電力である。単位はW/kgで表し、小さいほど損失が少ない。


