市場課題|3次元計測に残る、レンズの歪みと足場の負担

レンズの歪みが形状の誤差に
レンズの歪曲収差(レンズが像をゆがめる性質)のような光学系の性質は、3次元形状計測の誤差の要因になります。格子の明るさの分布が理想の波形からずれる点も、数式でのモデル化が難しい誤差の要因です。製造業や医療、服飾など多くの分野が高速化と高精度化を求めるなか、両立が難しい状況が続きます。
橋の点検は足場の設置が負担
橋などのインフラ構造物の点検では、足場の設置などのコスト負担が課題です。微小変位の測定は、従来、人が現場に測定機器を取り付けるなどして行ってきたため、人の手が届く箇所でなければ作業しにくい面もあります。建設後50年以上の道路橋は、2023年3月の約37%から2030年3月に約54%へ増える見込みで、人材不足とコスト増大が社会課題とされています。
他にも、通行規制を伴う測定作業、橋の真下など機器を置きにくい場所での計測、といった課題があるといわれています。
- 歪曲収差レンズの収差の一つで、像の周辺部ほど直線が曲がって写る現象である。樽型や糸巻き型があり、ゆがみ方は光学系ごとに異なる。






