市場課題|膜タンパク質を標的にした創薬の難しさ

標的にしにくい膜タンパク質
GPCRをはじめとする膜タンパク質は、創薬の標的として有望と認識されてきました。しかし従来の方法では、細胞内で大量につくらせること(高発現)が難しく、創薬の標的にしにくい状況が続いてきました。この調製の難しさが、膜タンパク質創薬で標的にしにくい理由です。
他にも、細胞内での高発現、水に溶かす可溶化、精製、といった課題があるといわれています。
抗体を得るのが難しいGPCR
GPCRは、細胞膜を7回貫く構造をもつ膜タンパク質です。細胞の外に出ている部分が小さく、受容体どうしで似た部分も多いため、特定の働きだけに作用する抗体を得るのは著しく難しいと考えられてきました。2022年7月の共同発表でも、GPCRに対する抗体の取得は著しく困難と考えられてきたと説明されています。
- 膜タンパク質細胞膜に埋め込まれたり、細胞膜を貫いたりしているタンパク質の総称である。細胞の内外の信号の受け渡しなどを担い、GPCRもその一種である。


