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「麻酔がもたらす脳の「時空間的孤立」-ヒトから線虫まで6種に共通する神経動態を発見-」
理化学研究所(理研)脳神経科学研究センターの岡野栄之チームディレクター、東京都立大学大学院人間健康科学研究科の畑純一准教授、牟田佳那子特任助教らの国際共同研究グループは、ヒト、マカク、マーモセット、マウス、ゼブラフィッシュ、線虫の6種に共通する麻酔時の神経動態を明らかにしたと発表した。哺乳類4種は機能性磁気共鳴画像法(fMRI)、ゼブラフィッシュと線虫はカルシウムイメージングで計測したデータを、セボフルラン、プロポフォール、ケタミン、イソフルランなど作用機序の異なる複数の麻酔薬について解析した。hctsaという解析法で6,827種類の時系列特徴を抽出したところ、485種類の特徴の比較の全てが同じ方向に変化した。少し前の神経活動の影響がどの程度長く残るかを表す内在的神経時間スケールは6種全てで麻酔下に短縮し、脳領域間の同期性も低下した。研究グループはこの状態を「神経活動の時空間的孤立」と位置付けた。マカクでは、プロポフォール麻酔中に視床中心正中核への脳深部刺激(DBS)で行動反応性が回復すると、内在的神経時間スケールが再び長くなった。生物物理学的全脳モデルでは、GABA作動性麻酔薬を模したモデルが485種類の特徴のうち461種類(95%以上)を同じ方向に再現した。成果は科学雑誌『Nature Neuroscience』オンライン版に9月29日付で掲載された。
出典:理化学研究所 2026年10月8日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20261008_1/index.html



