2026.06.19
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株式会社Gaia Vision
東大発Gaia Vision、JAXAパートナースタートアップに登録 洪水リスク予測技術で(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「Gaia Visionが「JAXAパートナースタートアップ」として登録されました」
東京大学発の気候テックスタートアップ、株式会社Gaia Vision(2021年9月設立)が、「JAXAパートナースタートアップ」に登録されたことを2026年6月19日に公表しました。これは、JAXAとの共創や共同研究により生み出された成果、またはJAXAの特許を活用する事業を行うスタートアップを認定する枠組みで、登録企業はJAXAから各種支援を受けられます。
同社は、地図上で将来の洪水リスクを分析・可視化する気候リスク分析システム「Climate Vision」や、JAXAの地球観測情報「Today's Earth Japan」と連携して開発した「Water Vision」を手がけています。Water Visionは、最大36時間先までの浸水範囲や浸水深を高解像度で予測します。基盤となる高精度な洪水シミュレーション技術と気候ビッグデータ分析技術は、東京大学生産技術研究所などでの研究成果に基づいています。
出典:株式会社Gaia Vision 2026年6月19日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000026.000086949.html
FrontJournalの解説
気候リスクを「地図で見る」技術とは
気候変動によって、豪雨や洪水などの水害リスクは各地で高まっています。Gaia Visionが開発する「Climate Vision」は、こうした将来の洪水リスクを地図上で可視化する仕組みです。同社の分析は、日本国内で30メートル、海外で90メートルという細かな解像度に対応しているとされ、都市や施設ごとの水害リスクをきめ細かく捉えられる点が特徴です。企業が自社の拠点やサプライチェーンの水害リスクを把握するための土台となる技術です。
①JAXAの地球観測データを地上の防災へ生かす
今回の登録の背景には、宇宙から地球を観測するJAXAのデータと、地上の防災ニーズを結びつける取り組みがあります。「Water Vision」は、JAXAの地球観測情報「Today's Earth Japan」と連携し、東京大学が開発した全球河川氾濫モデル「CaMa-Flood」を活用して、36時間先までの浸水を予測します。人工衛星による観測と数値シミュレーションを組み合わせることで、宇宙技術が私たちの暮らしの安全にどう役立つのかを示す一例といえます。
②世界的に高まる気候リスク可視化の需要
企業に対しては、気候変動が事業に与える影響を分析し開示する取り組みが国際的に広がっています。金融機関や投資家が気候関連リスクの情報を求める流れのなか、洪水リスクを定量的に評価できる技術への関心は世界的に高まっています。大学の研究成果を土台に、こうした需要へ応えようとする点で、Gaia Visionの取り組みは科学と社会をつなぐディープテックの一例として位置づけられます。
編集部からひとこと
宇宙からの地球観測データと、大学で培われた洪水シミュレーション技術。その二つを結びつけて水害への備えに役立てようとするのが、Gaia Visionの取り組みです。JAXAパートナースタートアップへの登録は、宇宙技術が防災や企業経営といった身近な課題の解決へ広がっていく流れを映しています。東京大学発のスタートアップが、気候リスクの可視化をどこまで社会に根づかせていくか、今後の展開が注目されます。
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