2026.07.15
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Star Signal Solutions株式会社
JAXA発Star Signal Solutions、宇宙状況把握(SSA)基盤でシード4.5億円を調達(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「JAXAスタートアップStar Signal Solutions、シードラウンドにて4.5億円の資金調達を実施」
宇宙状況把握(SSA)の基盤技術を開発するStar Signal Solutions株式会社(東京都中央区、代表取締役CEO:岩城陽大、2023年10月設立)は2026年7月15日、シードラウンドで4.5億円を調達したと発表しました。引受先はジャフコ グループです。
同社は、JAXA出身者が設立した宇宙スタートアップで、JAXAで培われた宇宙物体の観測・軌道解析技術をもとに、人工衛星やスペースデブリ(宇宙ごみ)の軌道解析、衝突回避、観測データ処理などを手がけています。衛星運用者や政府機関に向けてデータやソリューションを提供しており、内閣府の宇宙戦略基金(第2期・約20億円規模)にも採択され、オーストラリアでの大規模な観測設備の整備を進めています。調達資金は、観測網の構築、SSA基盤の整備、研究開発、人材採用などに充てるとしています。
出典:Star Signal Solutions株式会社 2026年7月15日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000161405.html
FrontJournalの解説
宇宙状況把握(SSA)とは
宇宙状況把握(SSA)は、地球のまわりを回る人工衛星やスペースデブリ(役目を終えた衛星やロケットの破片)が、いつ・どこを・どのように飛んでいるかを把握する取り組みです。地球周辺には無数の物体があり、衛星どうしやデブリとの衝突を避けるためには、それらの軌道を正確に追い、予測することが欠かせません。Star Signal Solutionsは、この安全な宇宙利用を支える基盤技術を開発しています。
①JAXAの技術を民間サービスへ
同社の特徴は、JAXAで培われた宇宙物体の観測・軌道解析の技術を土台にしている点です。望遠鏡などで宇宙の物体を観測し、画像を解析して軌道を割り出す技術をもとに、衛星運用者や政府機関が使えるデータやサービスへとつなげています。国の研究機関で積み重ねられた知見を、民間の事業として社会に届けようとする取り組みです。
②増え続ける衛星とデブリへの備え
近年は多数の小型衛星が次々と打ち上げられ、地球周辺の混雑が世界的な課題になっています。同社は、内閣府の宇宙戦略基金に採択され、南半球のオーストラリアに観測拠点を建設中で、10センチより小さなデブリの観測技術の開発も進めています。観測の網を広げることは、増え続ける衛星やデブリの動きを把握し、安全な宇宙利用を支える基盤づくりといえます。
編集部からひとこと
宇宙状況把握は、人工衛星が担う通信や測位、地球観測といったサービスを安心して使い続けるための、いわば宇宙の「交通管理」にあたる分野です。国の研究機関で培われた技術を民間サービスへとつなぎ、海外に観測拠点を広げていくStar Signal Solutionsの取り組みは、混雑が進む宇宙空間の安全を支える基盤づくりといえます。日本発のスタートアップがこの分野でどこまで存在感を高めるか、今後の展開が注目されます。