2026.07.15
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株式会社Starlight Engine
核融合プラントのStarlight Engine、グローバル・ブレインなどから出資を受け入れ(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「フュージョンエネルギープラントの研究・開発・販売を行うStarlight Engine株式会社へリードインベスターとして出資」
核融合発電システム(フュージョンエネルギープラント)の研究・開発を手がける株式会社Starlight Engine(東京都大田区、代表取締役:菊地清貴、2025年4月設立)が、事業会社やベンチャーキャピタルから出資を受け入れたことが2026年7月15日に公表されました。リード投資家はグローバル・ブレインで、三井不動産、KDDI、東急建設、富国生命、ソニーフィナンシャルベンチャーズなどが出資に参加しています(出資額は非公表)。
Starlight Engineは、ドーナツ状の磁場でプラズマを閉じ込める「トカマク型」の核融合方式を採用し、装置をコンパクトに設計する「FASTプロジェクト」を進めています。高温超電導コイルや燃料増殖ブランケットといった炉工学技術を組み込み、東北大学、名古屋大学、京都大学、九州大学、慶應義塾大学、東京大学と共同研究体制を構築。発電実証や要素技術開発を通じて、商用炉に向けた産業基盤の確立を目指すとしています。
出典:グローバル・ブレイン株式会社 2026年7月15日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000602.000047342.html
FrontJournalの解説
核融合発電とは
核融合は、太陽の内部で起きている反応と同じように、軽い原子核どうしを融合させて大きなエネルギーを取り出す仕組みです。少ない燃料で大量のエネルギーを生み、二酸化炭素を出さない次世代の発電方式として、世界的に開発が進められています。ただし、超高温のプラズマを安定して閉じ込める必要があり、実現には高度な技術と長い開発期間が求められます。Starlight Engineは、その実用化に挑む国内のスタートアップです。
①トカマク型と「コンパクト設計」
Starlight Engineが採用する「トカマク型」は、ドーナツ状の強力な磁場でプラズマを閉じ込める、核融合研究で最も実績のある方式のひとつです。同社はこれを小型化する「FASTプロジェクト」を掲げ、高温超電導コイルなどの新しい炉工学技術を取り入れています。装置を小さくできれば、建設や実証のコストを抑えやすくなり、実用化までの道のりを短くできると期待されています。
②大学・大手企業が支える産学連携
特徴は、6つの大学との共同研究体制に加え、不動産・通信・建設・金融など幅広い事業会社が出資に加わっている点です。核融合の実用化には、装置開発だけでなく、部材の調達から建設・運用まで支えるサプライチェーン(供給網)の構築が欠かせません。多様な企業が早い段階から関わることは、研究成果を社会に実装していくうえでの基盤づくりといえます。
編集部からひとこと
核融合は、エネルギー問題と脱炭素の両方に応える可能性を持つ技術として、国内外で開発競争が進んでいます。大学の研究をもとに、幅広い企業がリスクを取って支える今回の座組みは、長い時間のかかる核融合の実用化を社会全体で後押しする動きの一つといえます。Starlight Engineが発電実証に向けてどこまで歩みを進めるか、今後の展開が注目されます。