市場課題|X線検査に残る、感度と大面積化の壁

変換の損失で感度と解像度が低下
従来のX線センサは、X線を光に変える段階の損失で、感度と解像度が下がります。シンチレータ(X線を可視光に変える高密度の材料)で光に変え、CMOS(回路を組み込んだ撮像素子)で撮る方式で、変換効率が低く光も散乱します。この劣化は原理的に避けられず、画質向上の限界です。
集光できず受光面が大きくなる
X線は波長が非常に短く、可視光のカメラのようにレンズで集められません。そのため、センサの受光面は撮像対象より大きくなり、空港の手荷物検査では約60cm、CT(断層撮影)では約90cmの長尺センサが要ります。従来は液晶テレビと同じTFT(薄膜トランジスタ)で大型の受光素子を作ってきましたが、性能でCMOSに大きく劣ります。
他にも、X線はカラーフィルタで色を分けられず波長の情報を得にくいこと、光子を数える装置が大がかりになること、といった課題があるといわれています。
- シンチレータX線などの放射線を受けて、可視光を出す物質の総称である。X線を直接は測れないセンサで、X線を光に変える役割を担う。
光子を・1つずつ数える/強み=光に変えず・X線を数える/将来性=カラーカメラの・量産を目指す" loading="lazy">
