市場課題|果樹の遅霜被害は、従来の対策で負担が大きい

遅霜で花と幼果が傷み減収の恐れ
遅霜は果樹の花や幼果を傷め、収量を大きく減らしかねません。果樹の凍霜害は、春の発芽期から結実期に降りる遅霜が、花や幼果、新梢(その年に伸びる若い枝)の先端といった低温に弱い部位を傷める被害です。被害を受けた部位には褐変や生育不良、着果不良、枯死などの症状が現れ、果実の品質も下がります。
夜間の防霜作業が農家の重荷
霜に備える夜間作業は、農家にとって大きな負担です。従来は、防霜ファン(霜を防ぐための送風機)や燃焼資材(燃やして使う防霜資材)が一般的で、防霜ファンは設置に費用がかかり、燃焼資材は夜中から明け方まで作業が続きます。この負担が続けば、防霜の対策そのものを維持しにくくなる恐れがあります。
他にも、防霜ファンの事前の点検、燃焼資材の事前の用意、タイマーの調整、といった課題があるといわれています。
- 凍霜害春の遅霜や秋の早霜によって、植物の花や果実、新梢などの組織が低温で傷む被害を指す。果樹では、発芽期から結実期にかけての遅霜による被害が特に問題となる。


