ニュース紹介
「腸管表面サンプリング用のブラシ構造を持つ磁気駆動カプセルの開発に成功 ―腸内細菌叢の分析に向けた、非接触磁気操作による腸管表面サンプルの採取のための基盤技術―」
東京大学大学院工学系研究科の新井史人教授と戴玉国特任研究員らによる研究グループは、腸管表面から生体試料を採取するための磁気駆動カプセル(外部磁場で非接触に遠隔操作できるカプセル型デバイス)を開発しました。カプセルには出し入れ可能な柔軟なブラシと、2つの内部永久磁石、スクリュー機構が組み込まれています。ロボットマニピュレータで外部の永久磁石を操作し、カプセルを腸管表面に保持した状態で内部のブラシを動かして試料を採取し、採取後はブラシをカプセル内に収納します。
研究グループは摘出したブタ小腸でサンプリング能力を評価し、異なるブラシ構造でも生体試料を採取できることを確認しました。採取サンプルから細菌DNAを抽出し、PCRおよび16S rRNA遺伝子シーケンシング(細菌の16SリボソームRNA遺伝子の塩基配列から細菌群集を解析する手法)を行った結果、試料がその後の生物学的解析に利用できることが確認されました。成果は2026年9月29日付で、Cell Pressの学術誌「Device」オンライン版に掲載されました。本研究はJSTムーンショット型研究開発事業の支援を受けています。
出典:東京大学大学院工学系研究科 2026年9月30日 プレスリリース(掲載誌:Device/論文:Magnetically Actuated Brush-Structured Capsule for Intestinal Surface Sampling/DOI: 10.1016/j.device.2026.101304)
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/press/pr2026-09-30-001



