市場課題|品種ごとの爪の交換が必要で、傷やつかみ損ねも起きる

品種ごとの爪交換で停止
多品種を扱うロボット搬送では、品種が変わるたびにチャック爪(つかむ爪)の交換や専用設計が必要になります。規格が混在する通い箱(部品を入れて繰り返し使う容器)を搬送する現場では、形状のばらつきに対応しにくく、爪の交換による段取り替え(切り替えの準備)の工数も課題です。切り替えのたびにラインが止まるため、多品種の自動化は広がりにくくなります。
傷による不良と落下停止
硬質のチャック爪は、ワークとの接触が点や線になりやすく、金属ワークでは表面に傷が付くことがあります。微小な傷でも不良品として扱われる工程があり、つかみ損ねによるワークの落下は、「チョコ停」(短時間の停止)の原因の一つです。傷と停止が重なると、自動化しても品質と稼働率を保ちにくくなります。
他にも、不規則な形状のワークをつかむ難しさ、爪の劣化、複数のワークの同時搬送での取り残し、といった課題があるといわれています。
- 通い箱工場や物流の現場で、部品や製品を入れて繰り返し使い回す容器である。使い捨ての段ボール箱と異なり、返却して再利用する。搬送ロボットの対象物として、規格や形状が多様である。


