市場課題|新しい農薬の開発に長い年月がかかる

開発に11年以上かかる
新しい農薬は、開発の開始から実用化まで11年以上かかるといわれています。開発の途中では、安全性や環境への影響を確かめる試験を重ねる必要がある状況です。このままでは、新しい農薬を農家が使えるようになるまでの期間が、さらに延びるおそれがあります。
耐性雑草が増えている
同じ標的に作用する除草剤を使い続けると、薬が効きにくい個体が生き残って増え、耐性雑草が広がるといわれています。除草剤の標的の一つであるALS(植物がアミノ酸を合成する酵素)では、遺伝子の一部が1か所変わる点変異によって、薬が効きにくくなる例が知られる状況です。その結果、使える薬が減り、雑草の管理が難しくなるおそれがあります。
他にも、環境や人への影響を確かめる試験の手間、防除対象の生物だけに効く化合物を見極める難しさ、効果が長く続く化合物を探す手間、といった課題があるといわれています。
- ALS植物がアミノ酸を合成する際に働く酵素である。除草剤の標的として広く使われている。遺伝子の1か所が変わる点変異で、薬が結合しにくくなり、耐性雑草が生じる例が知られる。


