市場課題|ロボット手術は力の感覚が伝わりにくい

映像だけで力加減を判断
従来の手術支援ロボットを操作する医師は、臓器をつかんだときの力覚(手に伝わる力の感覚)を得にくく、力をカメラの映像から推し量っています。多くの機種では、ロボットから医師へ返る情報が主に内視鏡の映像に限られるためです。力加減をつかむには訓練と経験が必要で、力が強すぎれば臓器を傷つける恐れもあります。
太く重いアームが助手を圧迫
手術支援ロボットのアームは、モーターの力を歯車で増幅して動かすため、太く重くなりやすい構造です。患者のすぐ横では助手の医師が器具を扱うため、太いアームはその作業の妨げになります。装置が大きいほど、別の手術室へ移しにくくなります。
他にも、外科医が都市に集まり地方で不足する外科医の偏在があります。離れた病院から手術を行う遠隔手術では、通信の遅れへの対策も求められます。さらに、遠隔手術を広げるための法の整備、といった課題があるといわれています。
- 力覚物を握ったり押したりしたときに、手や腕で感じる力の大きさと向きの感覚である。手術では、臓器をつかむ強さや引っ張る強さを判断する手がかりになる。


