市場課題|液体の元素分析は現場で行いにくい

外部依頼で分析結果が遅延
工場の廃液やめっき液に含まれる金属の濃度は、社内の分析室や外部の分析機関に試料を送って測ることが多く、結果が出るまでに時間がかかります。結果を待つあいだは、液の補充や工程の調整の判断が難しい状況です。液の異常に気づくのが遅れると、トラブルへの対応が後手に回りやすくなります。
アルゴンと設備工事が必要
液体の元素分析で広く使われる「ICP発光分光分析法」(ICP=誘導結合プラズマ。高温のアルゴンプラズマで元素を光らせる分析法)は、大量のアルゴンガスと、それを流すための設備工事を必要とします。装置にはガスボンベや配管、排気ダクトをつなぐ必要があり、置き場所が限られます。さらに、ガス代を含むランニングコスト(運用にかかる費用)も負担になりやすい状況です。
他にも、固体の試料を溶かして液体にする前処理の手間、分析機関へ試料を運ぶ手間、といった課題があるといわれています。
- ICP発光分光分析法アルゴンガスに高周波の電力を加えて高温のプラズマを作り、霧状にした試料を送り込んで元素を光らせる分析法である。多くの元素を一度に測れ、元素分析の標準的な手法として広く使われる。


