市場課題|品種ごとの光合成の差を生かす品種改良は、測定に手間がかかり進みにくい

測定が遅く品種を比べにくい
光合成の能力の違いを生かして作物を改良するには、多数の品種で光合成速度を測る必要があり、この測定に多くの時間と労力がかかります。従来の測定器は葉1枚(1検体)の測定に2分以上かかり、1年間に測れる数が限られてきました。測定が追いつかなければ、品種ごとの差を見つける作業が進まず、収量を伸ばす品種の選抜も遅れやすくなります。
装置が高価で台数を増やしにくい
京都大学の研究者が同社へ装置の開発を相談した当時、従来の測定器は1台で約1000万円と高価で、京都大学の農学部でも保有できたのは1台でした。当時の米国には、この測定器を5台ほど持つ大学や研究施設もありました。測れる数の差は、比べられる品種数の差になり、品種改良の研究の進み方にも差が出ます。
他にも、圃場(田畑)に運ぶ装置の重さ、測定作業にかかる人手、測定全体にかかる費用、といった課題があるといわれています。
- 品種改良作物の性質を、交配や選抜を重ねて人の役に立つ方向へ変えていく作業を指す。収量が多い、病気に強いといった性質を持つ品種を新しく生み出す。






