2026.08.03
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アットドウス株式会社・株式会社安久工機
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元発表:2026.07.29
アットドウス、電気浸透流ポンプを使う第1号医療機器の上市へ(FrontJournal解説)
ニュース紹介
「安久工機プロデュースのモノづくり拠点「ヤスラボ」入居企業・アットドウス(株)、第1号医療機器の上市を前に「DPO(直接公募)」による資金調達を開始」
アットドウス株式会社(本社:神奈川県横浜市旭区、設立:2017年9月1日)は、第1号医療機器の上市を前に、DPO(Direct Public Offering:直接公募)による資金調達を開始した。目標金額は2,000万円程度で、エンゼル税制(優遇措置B)の対象となる。同社は「電気浸透流ポンプ」を応用した機器を開発しており、電圧制御のみで粘度の高い薬液も超微量かつ一定速度で局所に投与・吸引できるとしている。27G~34Gの極細針と組み合わせて使用し、機器は手のひらサイズ。同社は第一種医療機器製造販売業許可(許可番号13B1X10460)を保有し、第1号製品の上市は2026年9月を予定していたが、2~3か月程度の遅延を見込んでいる。東京支店は、株式会社安久工機(東京都大田区下丸子、設立1969年8月)がプロデュースするモノづくり拠点「ヤスラボ」内に置かれている。
出典:PR TIMES(有限会社安久工機) 2026年7月29日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000139473.html
FrontJournalの解説
この研究分野について
薬をごく少量ずつ、一定の速さで体内に送り込む技術は、インスリンポンプや輸液ポンプとして医療の現場で使われてきました。この用途に使われるマイクロポンプにはいくつかの方式があり、そのひとつが電気浸透流ポンプです。細い流路に電圧をかけると流路の壁面付近の液体が動き、機械的な可動部を使わずに送液できます。可動部がないぶん構造が単純で、低消費電力かつ高い吐出圧が得られる方式として、微量送液システムで用いられています。
①可動部を持たない送液という方式
一般的な輸液ポンプはモーターでシリンジを押したり、チューブをしごいたりして薬液を送ります。電気浸透流ポンプはこの機械的な動きを使わず、電圧の制御だけで流量を決めます。アットドウスの発表では、粘度の高い薬液でも超微量かつ一定速度で投与でき、投与だけでなく吸引にも対応するとしています。組み合わせる針は27G~34Gという髪の毛ほどの太さで、狙った場所に局所的に送り込む用途を想定した構成です。機器全体は手のひらサイズとされており、装置の小型化は方式の特性と結びついています。
②製造販売業の許可を持つ段階まで来ている
研究段階の技術と製品では、越えるべき手続きが違います。同社は第一種医療機器製造販売業許可(13B1X10460)を取得済みで、これは製品を自社の責任で市場に出せる立場にあることを意味します。第1号製品の上市は2026年9月を予定していましたが、発表では2~3か月程度の遅延を見込むとしています。今回の資金調達はDPO(直接公募)という、証券会社を介さず発行体が直接投資家を募る方式で、目標金額は2,000万円程度、エンゼル税制の優遇措置Bの対象です。上市直前という時期の調達であり、量産と販売の立ち上げに向けた段階と読めます。
編集部からひとこと
ディープテックの記事では研究成果を扱うことが多いのですが、この件は許可を取り、製品を出す直前という位置にあります。技術としての電気浸透流ポンプ自体は既知の方式で、新規性は「粘度の高い薬液を極細針で局所に」という組み合わせの側にあります。設立2017年から9年、町工場の集積地である大田区の拠点に東京支店を置いて開発してきた経緯も含めて、日本のものづくりと医療機器の接点にある事例です。上市の実績が出た段階で、あらためて追いたいと思います。
本記事は、FrontJournalが公開情報をもとに独自に分析した第三者コンテンツであり、対象企業・研究機関の公式見解ではありません。
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