市場課題|食料と燃料の原料が不足しやすい

人口増で食料の生産が逼迫
世界の人口が増えるほど、食料の生産に欠かせない農地と水の確保は難しくなります。牛肉には飼料と牧草地、大豆には大量の農業用水が必要です。気候変動で収穫量が振れる年も重なるため、栄養が行き渡りにくい地域では不足が長く続きやすくなるといわれています。
燃料用の作物が食料と競合
輸送に使う燃料を植物由来へ切り替える動きは、原料が食料と重なるという別の課題を伴います。トウモロコシやパーム油を燃料へ回すと減るのは、食用や飼料に向かう量です。航空機や船舶は電動化が進みにくく、液体燃料の需要が当面残るため、食料と競合しにくい原料の確保が課題となっています。
他にも、天候に左右されやすい生産の不安定さ、微細藻類を安定して増やす培養技術の確立、収穫した藻類から油脂を取り出す工程の費用、製品ごとに求められる品質の管理、といった課題があるといわれています。
- パーム油アブラヤシの果実から採る植物油。食品や洗剤に広く使われ、燃料へ回すと食用や飼料に向かう量が減る。
- バイオ燃料植物や藻類、廃食油など生物由来の原料から製造する燃料。燃焼時の二酸化炭素は原料が吸収した分と見なされる考え方をとる。


