バイオ・創薬・再生医療
5. PeptiDream|東京大学発の創薬プラットフォーム企業
公式サイト:https://www.peptidream.com/
PeptiDream(ペプチドリーム)は、特殊ペプチドを用いた創薬プラットフォームを展開する東京大学発のバイオベンチャーです。現在は東証プライム市場に上場しており、大学発スタートアップが世界の製薬企業と連携しながら成長した代表例の一つです。
同社の強みは、低分子医薬品と抗体医薬品の間にあるような領域で、新しい薬の候補を探索できる技術にあります。創薬は開発期間が長く、成功確率も高くありません。その中で、候補物質を効率よく見つけるプラットフォームは大きな価値を持ちます。
大学の基礎研究が、グローバルな製薬ビジネスへ接続された象徴的な事例です。
6. ユーグレナ|東京大学発、ミドリムシ研究から始まったバイオ企業
公式サイト:https://www.euglena.jp/
ユーグレナは、微細藻類ユーグレナの研究をもとに成長した東京大学発のバイオ企業です。食品、化粧品、バイオ燃料など、ミドリムシという一つの生物資源から複数の事業を展開してきました。
大学発スタートアップとして面白いのは、研究成果を単一の製品に閉じ込めず、栄養、環境、エネルギーといった複数の社会課題に接続している点です。
特にバイオ燃料は、航空・船舶・物流の脱炭素と関係するテーマです。研究室の中の微生物が、食料問題やエネルギー問題にまで広がっていく。そのスケール感がユーグレナの特徴です。
7. Heartseed|慶應義塾大学発の再生医療スタートアップ
公式サイト:https://heartseed.jp/
Heartseed(ハートシード)は、iPS細胞を用いた心筋再生医療の実用化を目指す慶應義塾大学発のスタートアップです。心不全など、既存の治療法では十分に対応しきれない疾患に対して、新しい治療の選択肢をつくろうとしています。
再生医療は、大学発スタートアップと相性の高い領域です。基礎研究、細胞製造、臨床試験、規制対応まで、多くの専門知識が必要になるためです。
Heartseedが注目されるのは、大学の医学研究をもとに、実際の患者に届く治療法へ近づけている点です。研究成果が医療の現場へ移るまでの長い距離を、スタートアップが担っている事例です。
8. CellFiber|東京大学発の細胞製造技術
公式サイト:https://www.cellfiber.jp/
CellFiber(セルファイバ)は、細胞を大量かつ安定的に培養する技術を開発する東京大学発のスタートアップです。再生医療、細胞医薬、培養肉など、細胞を産業として扱う領域では、細胞をどう作るかが大きな課題になります。
研究室で細胞を培養できることと、製品として安定して大量生産できることは別の問題です。品質を保ちながらスケールさせるには、工学的な発想が欠かせません。
CellFiberは、バイオの研究成果を「製造技術」に変える企業だといえます。細胞を使う産業が広がるほど、こうした基盤技術の重要性は高まっていきます。
9. KAICO|九州大学発のカイコバイオテクノロジー
公式サイト:https://www.kaicoltd.jp/
KAICOは、九州大学のカイコ研究をもとに生まれたバイオスタートアップです。カイコを使って有用なタンパク質を生産する技術を展開しています。
カイコは古くから絹を生み出す生物として利用されてきましたが、現代のバイオテクノロジーでは、タンパク質生産のプラットフォームとしても可能性があります。ワクチン、診断薬、研究用試薬など、医療・ライフサイエンス領域への応用が期待されます。
KAICOの面白さは、伝統的な生物資源と先端バイオ技術を組み合わせている点です。大学に蓄積された基礎研究が、地域発のバイオ産業へつながる事例です。
10. bitBiome|早稲田大学発の微生物ゲノム解析スタートアップ
公式サイト:https://bitbiome.co.jp/
bitBiome(ビットバイオーム)は、早稲田大学発のバイオインフォマティクス系スタートアップです。微生物のゲノム解析技術をもとに、創薬、酵素探索、バイオものづくりなどへの応用を進めています。
地球上には膨大な微生物が存在しますが、その多くはまだ十分に利用されていません。微生物の遺伝情報を読み解くことで、新しい酵素や有用物質の発見につながる可能性があります。
同社が扱うのは、目に見えない微生物のデータです。しかし、そのデータは医薬品、食品、化学品、環境技術につながる可能性があります。バイオとデータ解析が融合する時代を象徴する企業です。
11. iHeart Japan|京都大学発のiPS細胞創薬・再生医療スタートアップ
公式サイト:https://www.iheartjapan.jp/
iHeart Japanは、京都大学のiPS細胞研究を背景に、心臓領域の再生医療や創薬支援に取り組むスタートアップです。iPS細胞は、京都大学発の研究成果として世界的に知られていますが、その社会実装には多くの企業や研究機関の取り組みが必要です。
心臓疾患は、世界的に患者数が多く、治療の選択肢が限られる領域でもあります。iPS細胞を使って心筋細胞を作ることができれば、病気の仕組みの解明や薬の安全性評価、将来的な治療法開発につながる可能性があります。
iHeart Japanは、大学の基礎研究を医療応用へ近づけるスタートアップの一つです。