市場課題|手に入らない設備部品

生産終了で調達が長期化
産業機械やインフラ設備では、部品の生産終了により、調達が長期化しています。アフターサポートが終了した設備や、図面が残っていない設備では、代わりの部品を作る手掛かりを探すところから始まります。設備の停止による損失は部品の価格を上回ることがあり、復旧の遅れが生産の機会損失へ広がりかねません。
軽微な損傷でも丸ごと交換
損傷が一部にとどまる部品でも、規定上そのまま使えず、丸ごと交換されます。摩耗した面や欠けた縁を戻す作業は熟練の技能に頼る部分が大きく、仕上がりの品質を数値で示すことが困難です。補修品を使ってよいと社内で説明する根拠が乏しいため、高価な部品ほど交換が選ばれます。
他にも、発注の最低数量や型費(金型の製作費)の制約、倉庫に積み上がる保守部品の在庫コスト、図面が残らないまま引退する設備の設計情報の散逸、補修を担ってきた技能者の高齢化、といった課題があるといわれています。
- 機会損失設備が停止している間に得られなくなる利益を指す。部品そのものの価格とは別に、停止時間と復旧までの日数に応じて増えるため、調達の総コストを大きく左右する。


