市場課題|化学品製造と微生物開発の壁

石油由来の化学品は脱炭素が困難
石油などの化石資源から作る化学品は、地中の炭素を使うため、焼却などで大気中の二酸化炭素を増やす点が課題です。バイオマスの炭素はもともと大気から取り込んだものであり、原料を切り替える製造工程の転換が求められています。転換が進まなければ、2050年のカーボンニュートラルの達成が遠のくことが懸念されます。
微生物開発は候補が膨大で長期化
代わりとなるバイオものづくりでも、目的の物質を作る微生物の開発に長い期間を要します。遺伝子の組み合わせは膨大で、1000個、1万個といった仮説を人の手で試すと検証が追いつきにくくなります。開発から商業化までに数十年かかるともいわれ、時間と費用がかさみかねません。
他にも、スケールアップ(生産規模の拡大)の難しさ、バイオマス(生物由来の資源)の安定調達の難しさ、製品を取り出す分離・精製の手間、といった課題があるといわれています。
- バイオものづくり遺伝子技術で設計した微生物などの細胞に、有用な物質を生産させる技術を指す。化石資源の代わりにバイオマスやCO2を原料にできるため、製造工程の脱炭素の手段とされる。






