市場課題|乳がん検診には受診の負担と検体の課題がある

検診の心理的負担が受診を妨げる
乳がん検診は、多くの女性にとって心理的な負担が大きい検査であり続けてきました。標準的な検診のマンモグラフィ(X線で乳房を撮影する検査)は、乳房を圧迫するため痛みを伴い、放射線被ばくへの不安も伴います。この負担は、2年に1度の受診からも足を遠ざける一因となっており、早期発見の機会を逃しかねません。
血液検体は扱いにくく時間も課題
血液を使うリキッドバイオプシー(体液から病気の兆候を調べる検査)も、検体の扱いにくさと分析時間という課題を抱える手法です。血清にはタンパク質成分が多く、成分変動や着色が精度を乱すほか、分析に使う酵素免疫測定法(ELISA法)も4〜5時間を要します。このため、多くの人が受ける検診へは広げにくいといわれています。
他にも、忙しさによる受診の先送り、遠方の検査施設、自己負担となる検査費用、といった課題があるといわれています。
- リキッドバイオプシー血液や涙、尿などの体液を採取し、含まれる成分から病気の兆候を調べる検査手法を指す。組織を切り取る生検に比べ、体への負担が小さい。






