市場課題|ソーラーシェアリングは営農と発電の両立が難しい

発電優先で営農が滞る例
ソーラーシェアリングの設備の中には、発電に重きを置き、下の農地での営農がおろそかになる例があります。農林水産省は、こうした例が見られることを受け、2024年に許可の取り扱いを定めたガイドラインを制定しました。営農が続かなければ、農地を守りながら発電するという本来の狙いが損なわれます。
架台が農作業の妨げに
支柱や架台(パネルを支える骨組み)は、ソーラーシェアリングの下の農地で、農作業の妨げになりやすい設備です。農林水産省は、農業機械を効率よく使えるよう、パネルの最低地上高を2m以上とする基準を設けています。支柱の配置が農業機械に合わない設備では作業の手間が増え、広い農地や傾斜地へ導入を広げにくくなります。
他にも、一時転用許可を得るための煩雑な手続き、毎年求められる営農状況の報告、農業で使うエネルギーのほぼすべてを化石燃料が占める状況、といった課題があるといわれています。
- 一時転用許可農地を一定の期間に限って農業以外の用途にも使うための、農地法に基づく許可である。ソーラーシェアリングでは、この許可を受けて農地に支柱を立て、下の農地で営農を続けることが条件になる。






