市場課題|植物由来の希少成分は、安定した供給が難しい

栽培に時間がかかり供給が不安定
植物二次代謝産物(植物が外敵への防御などのために作る成分)には希少で有用なものが多く、医薬品や化粧品の原料として抽出されて使われてきました。植物の栽培には多大な時間がかかり、条件や環境も限られるため、工業的な量産は難しい状況です。このままでは、供給が不安定でコストも高い状態が続く恐れがあります。
複雑な成分の微生物生産は難しい
植物や培養細胞を使った大量生産には成功例がありますが、汎用的な方法は確立されていません。微生物で作る方法も、植物由来の希少成分には多数の外来遺伝子(その生物が本来持たない遺伝子)の導入が必要で、従来の技術では難しいとされてきました。多数の遺伝子の働きの強さをそろえる調整が難しく、希少成分を安価に量産できる手段は限られています。
他にも、植物の抽出後に出る大量の廃棄物、土地と水の確保、天候による収穫量の変動、といった課題があるといわれています。
- 植物二次代謝産物植物が、糖やアミノ酸などの一次代謝産物をもとに作り出す、多様な成分の総称である。外敵への防御やストレスへの耐性などに働く。アルカロイドやフラボノイドを含み、医薬品や化粧品の原料にもなる。


