市場課題|燃料を燃やす船の排気と鉛蓄電池船の充電に課題

燃料の燃焼で排気と騒音が発生
ディーゼルエンジンで進む船は、軽油などを燃やすため、航行中に排気ガスと二酸化炭素を出し、エンジンの騒音と振動も生じます。国際海運でも温室効果ガスの削減が求められ、国際海事機関(IMO)の戦略にはゼロエミッション燃料(燃焼時に温室効果ガスを排出しない燃料)の使用が含まれています。燃料を燃やす船のままでは、港や運河で排気ガスと騒音が続き、脱炭素化も遅れかねません。
鉛蓄電池船は充電と航行域に制約
鉛蓄電池を使う従来の蓄電池船は、充電時間が長く、航行できる水域も限られてきました。こうした船は、気象や海象(波や潮流など海の状態)の条件が厳しい港湾区域を航行しにくいとされています。このままでは、1日に何度も往復する交通艇や旅客船を電気で動かすことは困難です。
他にも、水素燃料電池船の安全基準への適合、水素燃料の供給、船の機関士の不足、といった課題があるといわれています。
- 鉛蓄電池電極に鉛と二酸化鉛、電解液に希硫酸を使う二次電池。安価で扱いやすく、自動車のバッテリーなどに広く使われてきたが、同じ重さで蓄えられる電気の量はリチウムイオン電池より少ない。






