ニュース紹介
「栄養の質ではなく、量を感じる腸細胞」
理化学研究所生命機能科学研究センター動的恒常性研究チームのユ・サガンチームディレクター(関西学院大学大学院理工学研究科客員准教授)、中村友奏研修生(研究当時、関西学院大学大学院理工学研究科博士課程前期課程)、森川源大大学院生リサーチ・アソシエイト、高野智美テクニカルスタッフⅠらの研究グループは、ショウジョウバエを用いて、栄養素の種類ではなく総量が「細胞質の流動性」として腸細胞に感知され、細胞の生死が決まる仕組みを明らかにした。腸は栄養素を吸収する器官であり、腸細胞は栄養条件の変化に適応する仕組みを備えているが、従来は栄養素の種類ごとに異なる分子機構で感知されると考えられてきた。実験では低アミノ酸条件(29.6ミリモーラー)と高アミノ酸条件(592ミリモーラー)を比較した。成果は米国科学アカデミー紀要(PNAS)オンライン版に2026年8月3日の週に掲載された。論文タイトルは「Cytoplasmic fluidity couples nutrient availability and enterocyte fate in vivo」。研究グループは今後、細胞質の流動性がどのような分子機構でエレボーシスにつながるのかの解明と、哺乳類への応用可能性の検証を目指すとしている。
出典:理化学研究所 2026年8月4日 プレスリリース
https://www.riken.jp/press/2026/20260804_2/index.html



