市場課題|ワクチンの原料DNAの製造に時間がかかる

原料DNAの製造に時間がかかる
mRNAワクチンの原料である鋳型DNA(mRNAを作る元になるDNA)は、大腸菌を培養してプラスミドDNA(大腸菌の中で増やす環状のDNA)を増やす方法で作られるのが主流です。公式サイトによると、この方法でのプラスミドDNAの作製には数か月かかります。時間とコストがかかる点が課題とされています。
配列の不安定さと高コスト
大腸菌の中でDNAを増やすと、配列が不安定になることがあります。加えて、菌株の保管と管理(セルバンキング)の工程が必要です。公式サイトは、材料と製造のコストが高い点も課題に挙げています。ワクチンの原料を安定して用意するうえで、品質と費用の両面が負担になります。
他にも、複数のDNAが意図せずつながった多量体の扱い、遺伝子組換え生物の使用に関する法令(カルタヘナ法)への対応、といった課題があるといわれています。
- プラスミドDNA大腸菌の中で複製される環状のDNAである。大腸菌を培養して増やし、取り出して使うため、ワクチンの原料となる鋳型DNAの製造に用いられてきた。


