市場課題|機能性繊維の成分量と染色の環境負荷が課題

衣類の防虫成分は量に限りがある
防虫衣料に使う成分は、繊維に持たせられる量が限られる点が課題です。機能性繊維は成分を繊維の表面に付ける加工が一般的で、付けられる量は表面に収まる分に限られ、洗濯を重ねると減りやすくなります。蚊が媒介するデング熱やマラリアが深刻な地域でも、この制約は同じで、防虫衣料の効き目を保ちにくくなります。
高温高圧の染色は負荷が大きい
ポリエステルの染色には高温と高圧が必要で、多くの水とエネルギーを使います。衣類の製造では、染色の工程が環境負荷の大きな要因の一つです。この工程は長く変わっていないため、素材の側から負荷を減らす工夫が求められます。
他にも、染色を助ける薬剤(助剤)の廃液処理、環境負荷の小さいフッ素フリー素材への置き換え、マイクロカプセル(成分を包む微小な容器)に代わる機能付与、といった課題があるといわれています。
- デング熱デングウイルスを持つ蚊に刺されて感染する、熱帯や亜熱帯に多い感染症である。蚊に刺されないようにする対策が、予防の基本とされる。


