市場課題|省力化が必要な中小の現場ほど、無人搬送台車を導入しにくい

中小の現場は省力化が進みにくい
中小の製造現場では、人手による搬送が残りがちです。経済産業省が課題に挙げるのは、既製のロボットは機体とソフトウェアが一体で設計され、買った側が現場に合わせて中身を変えにくい点です。中小の製造業は労働生産性が資本金1億円以上の企業のおよそ半分で、省力化への投資の余力も限られます。
導入に工事が要り環境に左右
既存の無人搬送台車の制約で代表的なのは、導入時の工事と走行する環境の2つです。AGV(床の誘導路に沿って走る方式)は敷設作業を伴い、AMR(地図と自己位置の推定で走る方式)は、手がかりの少ない場所で位置の推定が不安定になるといわれています。AMRは屋内外をまたぐ経路で手がかりが切り替わるため、走行が安定しにくくなります。
他にも、障害物の回避を走行と安全の両面で成立させる難しさ、現場ごとに異なる通路の幅や段差、導入側の知識不足、といった課題があるといわれています。
- AGV床に敷いた磁気テープや誘導線などに沿って走る無人搬送車を指す。反射板やマーカーを使う方式もあるが、いずれも走る経路を現場の側に用意する作業を伴う。経路を変えるたびに、その作業をやり直すことになる。






