市場課題|電炉ダストの亜鉛が埋め立てに回る

ウェルツ法は炎とコークスに依存
電炉ダストから亜鉛を取り出す方法は、ウェルツ法(コークスで還元して亜鉛を回収する、炎を使う方法)が主流です。ウェルツ法は、コークスによる還元を2回行い、炎で加熱するため、エネルギーを多く使います。エネルギーの負担が重いままでは、回収にかかる費用が下がらず、リサイクルが広がりにくくなります。
採算が合わず埋立処分に
電炉ダストは、採算が合わないために、世界各地で埋め立てられています。特別管理産業廃棄物(処理に厳格な管理が求められる廃棄物)にあたり、亜鉛精錬所へ運ぶ負担も重い状況です。このまま埋め立てが続くと、資源としての亜鉛が失われ続けます。
他にも、世界で進む亜鉛資源の枯渇への懸念、従来の方法では得にくい高純度の亜鉛、ダストに含まれる鉄資源の再利用が進みにくいこと、といった課題があるといわれています。
- 電炉ダスト鉄スクラップを電気炉で溶かす際に出る粉じんを指す。亜鉛を含み、現在は特別管理産業廃棄物として扱われる。






