市場課題|ホウ素中性子捕捉療法の薬剤は腫瘍に集めにくい

ホウ素薬剤が腫瘍に残りにくい
ホウ素中性子捕捉療法では、ホウ素薬剤を腫瘍へ十分に届けることが課題です。従来のBPA(ホウ素を含む低分子の薬剤)は分子が小さく、腫瘍や血液中にとどまりにくいとされています。また、添付文書では、中性子の照射前に2時間、照射中も続けて点滴で投与するとされています。
正常な細胞にも取り込まれる
BPAは水に溶けにくい薬剤です。また、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも取り込まれます。ホウ素中性子捕捉療法は、ホウ素を取り込んだ細胞を攻撃する治療です。そのため、がん細胞と正常な細胞への取り込み量の差が、効果と副作用の両面に関わります。
他にも、腫瘍に集めるホウ素の量の確保、薬剤の水への溶けやすさ、保険診療の対象を頭頸部がん以外へ広げること、といった課題があるといわれています。
- BPAホウ素を含む薬剤の名称(ボロノフェニルアラニン)。がん細胞がフェニルアラニンを取り込みやすい性質を利用して、ホウ素をがん細胞に届ける。


