ニュース紹介
「音響波で揺れ動く原子層二次元半導体の励起子発光を多次元的に可視化」
慶應義塾大学大学院理工学研究科の高橋悠太、山本拓海、神澤英寿の各氏、慶應義塾大学理工学部物理学科の藤井瞬専任講師、および理化学研究所光量子工学研究センターの加藤雄一郎チームディレクターらの共同研究グループは、原子3個分ほどの厚さしかない原子層二次元半導体に音響波の一種である表面弾性波を伝えることで、光励起によって生じる発光が音響波の動きに合わせて変化する様子を可視化することに成功しました。
研究グループは、光パルス列と表面弾性波のタイミングを精密に同期させることで、約2.65ナノ秒という短い一周期を細かく切り分けて観察しました。その結果、電子と正孔が結び付いてできる「励起子」からの発光において、発光の色、明るさ、スペクトルの広がりが、音響波がもたらすわずかなひずみに応じて周期的に変化することを明らかにしています。
さらに、発光測定と基板表面の微小な振動の測定を組み合わせることで、最大約0.045%という小さなひずみが、励起子のエネルギー状態と発光過程を制御していることを確認しました。本研究成果は科学雑誌『Science Advances』に2026年8月22日付で掲載されました。
出典:慶應義塾大学 2026年8月28日 プレスリリース
https://www.keio.ac.jp/ja/press-release/20260828-press-01/



