市場課題|検査の感度と分離の速さが両立しにくい

数ミクロンの粒子で感度に課題
粒子径が数ミクロンの免疫磁気ビーズは、水に分散しにくく、感度に課題を残します。免疫血清学的検査(血液中の抗体や抗原を調べる検査)の前処理で多用され、液を分けて取る際の誤差で偽陰性(本来は陽性なのに陰性と出る結果)が生じることがあります。偽陰性による結果の見落としは、検査全体の信頼性を損ねる要因です。
小さくすると分離が遅くなる
磁気ビーズは小さくするほど、磁石による分離に時間がかかります。粒子径が1ミクロンあたりから、水中でのブラウン運動の影響が強まり、磁石で集める分離の速度が著しく落ちるためです。水への分散性と感度の向上は期待できる一方、感度と診断にかかる時間が引き換えの関係になり、両方を満たす手段が求められてきました。
他にも、早期アルツハイマー病の既存の検査では、検査場所が限られること、大型の分析機器を要すること、体への負担が大きいこと、といった課題があるといわれています。
- 磁気ビーズ磁石に引き寄せられる性質をもつ微小な粒子。表面に抗体などを付けて検体中の標的物質を捕まえ、磁石で分離する検査の前処理に使われる。






